秀BOWZ

日々、感じたことを詩にしています。

        もしも…

もしも ボクが立ち上がれない程のダメージが…

独り 独りぼっちで生きてきたんだ

何を見たか 何を感じたか 

彼女は、帰ると言ってバイクでバイパスを走っている頃のハズなのだが ケータイが鳴る

ボクたちも バイクでバイパスを走る

受付に 山の奥の大学病院 不気味な建物だ

彼女のところに 果てた姿だった

オートバイ事故 バイパスのよくある悲しい話

もしも あの時に無理にでも止めれば…

今頃、何を言っても遅いぜ

彼女と面会の時、ボクだよ どうだい…?

まだ キズは、痛むだろ  見る? 私の傷口

左足が無いの 切断されちゃった

このままじゃ 居られない ボクが強くならなくちゃ 涙も出なかった 冷たいヤツとか言われる

色々な、費用のこと彼は コツコツと貯めていた

ボクも働かなくちゃ 彼女は、笑っていた

アンタに務まるの…? 止めとけ 止めとけ

重たい空気の中 彼女だけが笑っていた