秀BOWZ

日々、感じたことを詩にしています。

      記憶の外側へ

 忘れてしまいたい過去 過去なんて 決まっていいモノなんてありゃしないさ

このところ 雨が続いてる 時折、苛つくことも

何もないから 何もない人生なんてありはしないさ

俺は、過去に引きずられて ここまで来た    

 喜久絵ちゃんに会いにきたんだ 随分と時も流れた 元気でいれば いいオバちゃん

楽しそうに単車 転がしてるかな にこにこして

 あの頃、何も出来なかった してやれなかった

今日は、喜久絵ちゃんに会いに来たの

聞き慣れた バイクの排気音 エリミネーター

 KEYをひねり エンジンを切る こっちを見て…

ヒデ…? どうして ここへ、…? だって アンタ

 ヤバい病気 背負ってるって 大丈夫なの

うん、もう 大丈夫だよ 帰るから

 帰るってドコまで 送っていくよ

いや いい 病院のベッドの上にな 帰るだけだよ

お前、相変わらず いい女だな 俺、良かったよ

じやーっな! 元気に暮らせよ

 ヒデ どうしたの いつもと違うよ…

心臓の病気とは、聞いていた ケータイにかけてた

病棟 ケータイ禁止 どこの 病院か見当すら

 二週間後、悲しい知らせが届いた

         お前に逢えて良かったよ