秀BOWZ

日々、感じたことを詩にしています。

       劣等生

 俺は、小ちゃい頃から駄目なヤツ

何の役にもたたないヤツ 情け無いヤツ

言われ放題 言われてきた 俺は、ガラクタだ

家に帰れば オヤジ 酒を飲んで 暴れてる 

 もう こんな暮らし まっぴら ごめんだ

そうだ お袋が 部屋の隅で 丸まってたっけ

俺とオヤジは、ぶつかり合う 弟二人は違うんだ

俺はオヤジが 大嫌いだった

はっきり言って 殴るのも嫌なくらいだ

息子長男として 兄弟 長男として失格

生きていても 仕方がない 意味がないのかも

 近頃、オートバイの虜 魅せられてしまった

乗り方さえ 間違わなければ 素敵な乗り物だ

オートバイは、中学の頃から 憧れてて

自分の思ったバイクには、乗れず 手に入ったと

思ったら事故車 俺は、惨めに事故車を転がしてい

た まっすぐに走らない 駄目だ

 俺は、何をやっても 駄目なんだ 死んでいるんだ 俺、生きたまま死んでいる

生きたまま 死んでるじゃないか

家にヒョッコリと顔を出した俺

また オートバイかい? お袋は、顔を腫らしてい

た 後戻りは、出来ない ポケットに…

オヤジ この家から出て行ってくれ タダとは言わねぇ これで 消えてくれ

ガキってのは、何も解っちゃいねぇなぁ!

 畳に顔を擦りつけて どうか お願いしますってよ やってみろ お願いしてみろ…?

このくらいで 勘弁してくれねぇか…?

お袋と弟たち二人は 貰っていく…

アンタは、所詮 それまでの男よ

俺たちは、俺たちの暮らしを掴むんだ

温かな家庭にするんだ 幼い頃に夢見たみたいに