秀BOWZ

日々、感じたことを詩にしています。

     夏の少し前の季節

 夏の少し前の季節 まだ 青い季節は、少し先 

小雨が、少し降りそそぐ そんな中に彼女は、ブランコに腰を下ろしていた…

 コンビニ袋からおもむろにタバコを出した

一緒に買ったライターで火をつけた…

 イライラしていた 煙を吸い込んだ いつものように 肺に思っきり吸い込んだ

 ヤマハRZ250 彼女の愛車 小雨の中ヤマハは止まっている

彼女は、くわえタバコでボーッとしていた… 

 高校生、進路の決定 缶コーヒーの口を開ける

何もかも 上手く進まない 何が進路だ…

 タバコを もう一本 缶コーヒーは空だ

ブランコから立ち上がる ヤマハに近づき KEYは、差しっぱなし キック カブって掛からない6回目でエンジンが掛かった 白煙とオイルを噴いた

 彼女は、この旧車をアルバイトで手にした

彼女は、決心をしていた…

 卒業間近の この時期に制服を脱ぎ捨てようと…

ヤマハとどこかに行こうと決して 投げ槍ではない

 小さな田舎町でひっそり絵を描いて暮らしたい…

彼女は、今 夢に向かって走り出したばかり…